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□だらたまご　2023/5/14　「守るものと捨てるもの」

　基本的にみずちさんはいろいろなものを物理、技術、知識、何もかもを得たいタイプで

　一時期はマジモノのマキシマリストしてたわけですが、数年前からミニマリスト側に

　舵を切っているわけで。

　しかしながらそれは物理だけの話であって、技術や知識は持つことに何の弊害もないと

　いうことで、全てを掴もうととにかく大きく風呂敷を広げたりしていたわけです。

　ただ、たとえばこのサイトでもそうですが、広げるあまりにすべてがおろそかになって

　結果的に何もしなくなった、という事が実際にあります。

　このサイトで言えば、一発ネタであるクイズするあきちゃんはともかく、時計紹介や

　楽器紹介などは完全に更新停止していますし（何しろ増えないので）あおたま工房も

　最近新しいことあまりやっていないのでほとんど更新されることはなくなっています。

　で、最近思うわけですよ。

　知識は別に増やすことに弊害がないので何一つ断捨離する気はないんですけれども、

　技術を得るには時間もかかるし、最低限を得るまでの道のりは自分の場合ほとんど時間を

　かけることはないんですが、ある程度の水準を超えるのに恐らく私は人よりも時間が

　かかるタイプだと思っています。

　そうなると、例えばイラストを頑張るといったとき、正直言って自分の技術的に頭身を

　上げたイラストを頑張ったところで確実に良い方向には行けないと思っています。

　デフォルメを描くための技術として頭身絵を描くスキルは必要だったとしても、昨今の

　上手い人たちに適うわけもありませんし、自分の強みとしても弱いし、何より自分自身

　頭身絵を描くとき「描かないとできないからしゃーねぇ描くか」くらいの勢いなので、

　別に好きでもないし強みでもないものに無駄に時間をかけるより、自分の強みでもある

　デフォルメに注力したほうがいいな、と思っているのが実際の所。

　そんなわけで、私はもう頭身絵は捨てようかなと思っています。

　昨今のＡＩ事情を鑑みても、リスペクトの心など欠片も持たぬ一部の愚かな人間により

　秒でパクられて量産される時代、既存の組み合わせで生み出される頭身絵で頑張るより

　既存を人間の脳で処理して強調や省略の結果として特有のものを生み出すデフォルメは

　模倣されづらいし、機械の届かないところなのかなという強みもありつつ。

　まそれもそのうち模倣されていくんでしょうが、わざわざ苦手なものかつそこまで情熱

　燃やせないような頭身絵を嫌々描くくらいなら、デフォルメだけで走ろうかと。

　そんなわけで話が取っ散らかりましたが、技術を得るのに使う時間も若いころのように

　浪費できない３０代、必要ないものはどんどん排除していこうと思っています。

　そういう意味では別に好きでも得意でもない長編小説をサッサと排除して、好きだし

　得意な掌編ホラーに邁進したのは良かったことなのかなと。

　あとすごいぶっちゃけると、頭身絵を頑張ってた理由の一つは「俺もエロ描きてぇ」と

　いうものすごいしょうもない理由なので、一切描かなくなった今なら逆にわざわざ頭身

　頑張る必要がないってのが大きなところなんですよね。