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ミニマリズム

□だらたまご 2024/11/6 「みずち流ミニマリズム」

 最初に言っておきますが、私の部屋は未だ足の踏み場もないどころではなく、物がない
 場所を探すことすらできないほどに大量の物に溢れています。
 しかしながら個人的には今、ミニマリズムの考え方を重視し、増やすペース以上に物が
 減っていく生活をしていくことで長いスパンで部屋をクリーンアップしていくことを
 目指して生きています。
 というわけで、今回はちょっとみずち流、ミニマリストへの道として、考え方や具体的に
 今何を心掛けているのか、何を実践しているのかをお話したいと思います。
 物に溢れたミニマリストとは対極の人間が意識を変えた先でどうなるのか、今日はそんな
 話をしていきたいと思います。

 □みずちの考え方――今あるもので生きる
 まずは私なりのミニマリズムに対する考え方です。
 私はかつてはマキシマリストで、同じようなものでも、いつでも選べることが幸せで、
 生活に必須なものではなくても多少の刺激になれば何でも買うような生活でした。
 鞄などはそれこそいくつあっても良かったし、時計も毎日付け替えても足りないほどに
 大量に所有、フィギュアとみれば100体以上並べてエアーソフトガンはあればあるほど
 良いと思っていた、そんな私でした。
 ミニマリストにシフトした今となっては、例えば鞄やフィギュアは大幅に減らす方向に
 シフトして、新たに増やすことはほとんどなくなりました。
 しかし一方で、大量に所有している時計は半分にも減っていませんが、これはひとえに
 廃棄するには高価すぎる、売却するには手間がかかる、という問題と、あとはやはり
 時計はたった数本まで絞るには好きな物過ぎる、というのがあります。
 同じ理由でエアーソフトガンも、あとは楽器も積極的には減らしていません。
 一方、洋服については私は1種類しか所有していませんし、鞄の中身などは最小限にして
 いろいろな物を楽しむ、という考え方はしていません。
 ただ共通して、今あるもの以上に増やす、という行動はほとんどしません。
 マキシマリストであったがゆえに大量に既に所有している以上、新規で増やすという事を
 しなくてもあらかたそろっているわけです。
 なので、こだわるものは今あるもので楽しみ、こだわらないものは今あるものもどんどん
 捨てていく、そうして新しいものをもし買うのであれば増やさずに入れ替えるようにし
 純粋な増加をさせないように1in1outを心掛けています。
 ただ、無理に一気に減らすとか、厳選するとかは考えていません。
 自分の中で優先順位の低い物からどんどん捨てていき、そうして優先順位の高い趣味の
 物が残った時には、おそらく私の感覚はより研ぎ澄まされているでしょう。
 そうなってから初めて、余裕をもって売却するなりして厳選すればいいと思っています。
 マキシマリストだった過去の自分は、いらないモノを大量に残していった一方で、趣味の
 物が十分にある環境も残してくれました。
 本当の意味でのミニマリストになるまでの過渡期に、物欲に踊らされることがないという
 点では逆に、ミニマリストになりやすいのではないかな、と思います。

 □みずちの考え方――違いを楽しむのは最高ではないからかもしれない
 私自身がそうだったから思うのですが、何でも欲しくなってしまう理由は、自分が所有
 しているものと興味が湧いたものに「違いがあるから」だと思っています。
 同じものを大量に集めるタイプの方もいらっしゃいますが、私の場合は100万円の
 時計を1本持つよりも1万円の時計を100本持ちたいというタイプで、その理由は
 いろいろな「違いを楽しみたい」ということからでした。
 エアーソフトガンも、楽器も、時計も、全ては違いを楽しむために大量に所有していて
 結果としてそれらにはどれも「至高の一品」と言えるものはありません。
 しかしミニマリズムに目覚めてから思うのは「違いがある」という魅力よりも、実際は
 「不満があるから違いを求める」ということです。
 すべてが気に入っているものが1つあるならば、違いを求めようとしないだろう、という
 考えなのですが、ただ、それは全て正しいわけではなく、その違いが用途の違いであれば
 最高という価値観は違ってくると思います。
 だからこそ思うのは「それぞれの分野の最高」を求めたほうがよい、という事です。
 1つですべて代用するというのもミニマリズムの考え方ではあると思いますが、個人的に
 シーンごとに一つお気に入りがあった方が人生が華やかだとも思っているので、例えば
 グラスはいくつか用途ごとのお気に入りを揃えていますし、鞄もシチュエーションごとに
 最高に気に入っているものを1つ(処分していないものが多いので実際は多いです)だけ
 用意しています。
 そうすると、その日のシチュエーションが決まりさえすれば、その日に身に着けたり
 持って行ったりするものがぴたりと決まって、それが常にお気に入りになるわけです。
 中途半端なものが沢山あると、選ぶ方が疲れてしまうな、と今の私は思います。
 今のところエアソフトガンに関してはその考え方ができていませんがね……。

 □みずちの考え方――まずは見えるところから
 私は上記の通りものに埋もれて生活していますが、それは部屋全体を見渡した場合の話。
 外に出たときの手回り品や、会社の机周りはミニマリズムを積極的に取り入れています。
 それというのも、大量に物に溢れた状態をリセットするハードルは高いですが、ゼロから
 構築できる環境をミニマルにするというハードルはほとんどありません。
 現状、机の上には余分なものを置かない、鞄に余分なものを入れない、財布に余計な物を
 入れたままにしない、引き出しの中をぐちゃぐちゃにしない、など、断捨離がしやすく
 ミニマリズムを取り入れやすいところから優先的に行っています。
 そうして考え方に慣れることで、少しずつ進める、という目的で飽きてしまう事なく、
 考え方をずっと維持できると思っています。
 そして同時に、見えるところだけでもミニマリストっぽくしていくだけで、自分が全く
 ミニマリストに近づけていない、という自己嫌悪に陥ることもないと思っています。
 形から入るという言葉がありますが、見えるところからそれっぽくしていくことで、
 モチベーションを維持し、かつ考え方を洗練させていくことができると思っているので
 まずは外に出た自分の姿や、会社の自分の領域から始めてみるのはいかがでしょうか。

 □物に溢れた生活からの脱却――物に溢れていてもミニマリズムの考え方にシフトできる
 まず大前提として、以前の私はマキシマリストで、とにかく暇さえあれば買い物をして、
 部屋にはとてつもない量の物が溢れかえっています。
 部屋を片付けろと言われたら、少なくとも回収業者を呼ばなくては捨てきれないほどの
 大量の物に溢れている為、世間一般のミニマリストの部屋をイメージするとその究極な
 対義語状態になっていると思います。
 しかしながら、ミニマリズムの考え方は、例えば部屋に1000個の物があったとして
 その状態でもその日から取り入れることができます。
 もちろん、その考え方によって、その1000個の物のうち900個はいらないものに
 なると思いますし、かといってそのいらない900個を今すぐ捨てろと言われたとき、
 仮に捨てる判断ができたとしてもそれには莫大な手間や費用が掛かる事でしょう。
 しかし、ミニマリズム的な考え方にシフトしたとき、その900個はいつでも捨てて
 惜しくないしそれを捨てたいという感情を持ち、残った100個への愛着はより増して、
 必要でないものをさらに100個増やそうなんて考え方にはならないでしょう。
 自分はミニマリストになる、と決めたその日からでも、環境に関わらずなれると私は
 思っていますし、そうなったことで、大量の物に溢れて足の踏み場もない今の現状が
 あまりにも悪い環境であるとはっきりと自覚しているので、暇と体力さえあれば物を
 どんどん捨てている状態です。
 今私が物に溢れているのは「捨てられない」ではなく「捨てるペースが追い付かない」
 というだけの話になっています。
 そして同時に「捨てたいものが明確」である状況は「増やした過去の反省」ともなり、
 新しく何かが欲しい時にその反省が最初に出てくるようになります。
 何が要らないかを明確にすることで、物欲が出たときに、その物欲に従って増やしては
 いけないものがはっきりとわかる、という効果があると考えています。
 もちろん、物に囲まれていて、その物が大量にある状況を楽しんだり、一つも捨てる
 ことができない状態になってしまっていてはミニマリストにはなれませんがね。

 物に溢れた生活からの脱却――無理に一気にやろうとしない
 さて、前述のとおりミニマリズムの考え方を自分の中ではっきりと掴めたとしても、
 明日部屋のものをすべて廃棄しなくてはいけないわけではありません。
 物に埋もれているうちにまたマキシマリストの考え方に戻ってしまうのはダメですが、
 自分の中でミニマルな考え方が根付きさえすれば、あとは徐々に対応すればいいだけ。
 1日1個の物を捨てるだけでも、3年間余分なものを増やさなければ3年もかからずに
 必要な物だけに厳選することができますし、1日3個捨てれば1年もかかりません。
 私はミニマリスト的な考え方に変化したことで、物が増えるペースよりも減るペースの
 方が何倍も大きい生活をしています。
 部屋はそれこそミニマリストのそれとはほど遠いですが、部屋の物の大半はもう既に
 いらないモノになっていますし、新しく物を購入することもかなり減りました。
 それこそ、捨てることにばかり囚われて大量の物を一気に始末しようとすると、正直 
 疲れてしまいますし、ゴミ捨て場に出すゴミの量だって限界があるはずです。
 1日に10分でもいいからいらないものを仕訳けてまとめていくことを繰り返して、
 金銭的にも体力的にも無理がないように減らしていくだけでも良いと思います。

 □まとめ――みずち流ミニマリズム

 まあ色々と書いてきましたが、結論を箇条書きでまとめましょう。
  ・元マキシマリストであるがゆえに物はたくさんある、増やす必要はない
  ・増やすなら今あるものを減らす(1in1outの考え方)
  ・違いを楽しむ理由が不満にないか気を付ける
  ・それぞれのジャンルの最高を持つ(ジャンルを無理に減らす必要はない)
  ・まずは見えるところからだけでもミニマリストになってみる
  ・大量に物があるからといってミニマリストになれないわけではない
  ・いらないものが分かると増やしてはいけないものがわかる
  ・一気に変わろうとしない

 私が考えているのは、上記の程度のことです。
 ミニマリストの色々な方々を見ていると非常に深く哲学的なことをおっしゃっている方が
 非常に多く、それは非常に尊敬するのですが、元マキシマリストが一瞬でそれほどまでの
 哲学を身に着けることはできるはずもありません。
 なので簡単なことをいくつか心がけて、簡単なところからミニマリストになっていく、
 その程度の意識で私は自分自身を変えていきはじめています。

 またもう少し意識が洗練されたら、また何か書いてみようかなと思います。


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