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□ジャンク品エレキベース ナットリペア ▲ナットが破損したエレキベース
さて、先日だらたまごで触れていたエレキベースですが、ペグの破損についてはあちらで 述べた通りなのですが、このベースはナットも割れていて、これも交換が必要です。 現状ぎりぎりとどまっているので別にいいっちゃいいんですが、どうせやるなら今回は お金ももったいない(というかベース自体5千円)なので、じゃあもうどうせなので 自分で全部やったろう、ということになりました。 手持ちの素材でジュラコンの塊があり、どうやらナット材として適しているということ。 そしてジュラコンはカッターでも加工可能な部材(ただしやすりは困難)なので 初めて作るには上出来だろう、ということで作成開始。 ◇用意するもの ・ジュラコンの塊 ・デザインナイフ ・断ちナイフ ・耐水ペーパー一式 ・やすり(細いやつ) ▲無垢材 さて、まずは材料についてですが、端切れ状態のジュラコンの塊です。 断ちナイフを使用して、まずは厚みと幅を揃えて用意していきます。 ▲大きさを合わせた材 というわけで大きさを合わせたのが上の写真です。 ナットについてはフィンガーボードとナットの隙間に断ちナイフをゆっくりと入れると パキン、という感覚とともにナットが傾くので、あとはそれを取り外すだけ。 接着剤の跡が多少残るので、それについては綺麗に削り取っておきます。 ▲仮合わせ 余計なところにRを作ってしまったので(よく見なかった)元の場所に少しだけ隙間が できてしまいますが、とりあえず大まかに形作った物を載せてみます。 幅やネックの触り具合が違和感がないことを確認して、次のステップに移ります。 ▲溝切り 大まかに溝を掘ります。 元のナットの高さに合わせてしまうと摩耗した分も含まれてしまうので、いったん少し 高めに溝をほっておいて、後々必要に応じて掘り下げていくようにします。 先に掘ってしまったらもうそれ以上上げられませんので、もう一度ゼロからになります。 ▲接着して弦を張る ある程度掘れたら、ナットを瞬間接着剤(ゼリータイプ)で接着しまして、とりあえず 弦を張ります。 この時点ではかなりナット高さは高いと思うので、あとは自分が必要な高さに掘り下げて いくだけなのですが、この時指板側がナットの溝で最も高くなるように注意。 途中が高いと中途半端に弦が浮くことになるので意味を成しません。 ▲追加工していく 二つの写真で、左側は加工前、右が追加工後になります。 これでも一般的なベースよりかなりナット高は高いんですが、今後ジュラコンが馴染み 溝がしっかりと固まっていくことに対する保険と、もう一つは開放弦で強いピッキングを することがよくあるセッティングなので普通よりかなり高めにセッティングしています。 とはいえ、画像のままではまだあまりにも高いのでこの後かなり削っています。 ▲完成形 最終的にかなり削り落としまして、特に1弦に関しては弦の2倍くらいの深さの溝が できてしまっています。 本当はもう少しトップ部分も削っておくべきだったかなとは思いますが、まあ今回は ジュラコン製なので右側が割れるということもまずないでしょうし、次に同じことを する機会があればそれを踏まえて寸法を調整すればいい、というだけですね。 すべての物事は、最初からうまくいくわけではありませんからね。 というわけで、ベースのナット交換でした。 当然のことですが、無理な作業は楽器の破壊につながりますのでくれぐれも自己責任で。 あおたま工房に戻る ▲ページの上部へ |