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□みずち的ミニマリズムの記録

□序章
 0-1:奔放な購買活動の過去


 かつての私自身は、マキシマリストという言葉を使う資格すらないほどに、ほんの少しでも欲しいと思ったものは何でも手に入れる、それこそが全ての満足感の基本形であると考えていた。否、正確に言えばそれを考えてさえいなかった。とにかく、欲しいという感情がごくわずかでも発生していれば、無理がない範囲でそれを満たす生活を、長年続けていた。ごく簡単にまとめれば、買い物をする際に「考える」というワンクッションを金銭面以外で発生させていなかったのが過去の私である。
 仕事をするようになり、自分自身である程度好き勝手に購買活動が行えるようになってからというもの、無論金銭的な上限はあるにせよ、後先に大きな問題が発生しない程度には買えるものを購入していた。それに関しては、例えば100万円を自由に使えるとして、あこがれの1つ100万円の物を買うというスタイルではなく、1万円の物を100個、千円の物を千個買うような選択の仕方をしていた。心の底から好きなものがたった一つではなく、好きなジャンルのものであれば格安でも良いから積みあがっているほどに手元にある状態が欲しかった。毎日大量に溢れた物からその日に使い物を気分毎に選ぶことができる生活こそが幸せだと感じていた。とにかく私は、持ち物に関して数の多さを求めていたのだ。

 そういった考え方はマキシマリストと言えるのかもしれないが、問題はそれらについて、今思えばろくに管理をすることはできていなかった。置き場所があろうがなかろうがお構いなしに、あちこちに物が散乱し、あまり興味のないものは適当な箱に放り込まれ、そこに何が入っているのかさえ把握していない。それはマキシマリストというよりは、ただの無計画でしかない。私が考えるマキシマリストは、大量の物を平等に愛せる人間だと思っている。それに対して私はただ無計画にものを集めるだけであり、それを大切にすることもできていないという点で、マキシマリストという崇高な名前を使う事は本来そぐわないのではないかと考えている。――尤も、その嗜好を表現するのに最適な言葉であるために自称する事はあるが。
 とはいえ、その重症度合いがどの程度であったかはこれらの話だけでは分かりづらいだろう。以下は、実際にどれほど私が大量に集め、そしてそれらをどう扱ってきたか、そして現在どうなっているかという実績である。

〇腕時計 200本以上
 100円のものから10万円台までと超高額なものは少ないが、とにかく大量に数を集めることに執心し、毎日別の時計を服を着替えるかの如く付け替えていた。電池交換などを自分で行う事である程度管理していたが、電池切れのまま放置される、動かない物は部品取り用として箱に適当に詰めて放置する等、ひどい状態になっているものもいくつかあった。金額が金額である為比較的管理はしていた。ミニマリズムに目覚めてから随分と減らしはしたが、それでもまだ60~70本程度は手元に残っているが、それらは管理できる数であるため状態は維持できている。

〇ギターやベース、楽器類 合わせて30~40点程度?
 エレキギターとベースだけでも最大で合わせて20本程度は所有しており、そのほかに安物から20万円程度のものまで、色々な管楽器や打楽器、民族楽器まで細かいものを含めるとおそらく50点以上は所持していた。丁寧な管理はできておらず、埃をかぶっていたり、ネックの反りがそのままになっていたり、銀メッキの物は変色が放置されていたりと状態は悪い。現在においても楽器は処分が大変であるため、まだ私の部屋の大きなエリアを占領し頭を悩ませている。

〇グラス類 20点程度
 一時期バカラのグラスをはじめとする高級グラスにハマり、かなりの数を集めて酒などを楽しんで飲んでいた。ただ、こちらについてはその性質上適当に管理することができなかったため、ある程度増やした時点で増やすことができなくなりストップした。使用済みの高級グラスは処分しづらいがために数は減っておらず、埃をかぶっているものも複数ある。

〇エアソフトガン 100丁以上
 順番は前後するが、私が一番最初に大量に集めることになったのはこのエアソフトガンかもしれない。18歳を超え高校を卒業すると共にそういったものを使うことが自由になり、安いエアーコッキングガンから電動ガン、ガスブローバックに至るまで大量の物を集めていた。適当な引き出しや適当な棚に大量に放り込むなどで状態は決して良いとは言えず、部屋を片付け始めたころに半分以上売却した。現在でも50丁程度は手元に残っているが、売却も廃棄も面倒で放置されている。

〇フィギュア類 100点以上
 高級なフィギュアを買うという行為はしなかったが、リサイクルショップなどで千円以下で購入できるようなプライズ品のフィギュアを欲しいだけ購入しそれを適当に並べるなどをして、壁という壁に棚を増設し、隙間なく埋め尽くすほどにフィギュアを集めていた。しかし結果として埃まみれになり蛍光灯で色は抜け塗装は劣化し、状態は非常に悪い物ばかりになっていた。現在はその大半を処分し、ある程度無理のない範囲で置いているが、相変わらず管理はできておらず、蛍光灯による焼けや埃がそのままにされているものも多い。

〇カバン類 入れ替わり立ち代わり数十点
 いろいろな鞄を試したいと思って大量に集め、ある程度増えたらある程度捨てるなどを繰り返していた。これらはある程度ミニマリズムに目覚めた後に大量に購入し大量に廃棄・売却を繰り返していくことをしていた。現在は3つの鞄をローテーションするスタイルに落ち着いているが、バリエーション用として手元にまだ10個程度の鞄を残してあり、なかなか捨てられないものの1つとなっている。

〇筆記具類 150本以上
 直近で爆発的に増加しており、ミニマリズムに目覚めた後などという以前に、この記事執筆時点で現在進行形で増えているもののひとつである。ただしミニマリズムを意識したうえで理解して増やしている状態にあるため、筆記具に関しては本数こそ把握していないが、それらすべてのリフィルや購入状態、状態の維持に至るまで把握できている為、これが本質的なマキシマリズムの結果となっている。現在も増やしているが、無秩序に増やすターンではなく、厳選しつつも毎日好きなものを選ぶ楽しさを感じられる程度での増加ペースとなっている。ただ、思っている3倍場所を取る状態になっている。

 上記の履歴はごく一部であり、正しい数は私自身も把握できていない。とにかく私は1つの物にハマると、関係するものをどこまでも集め続けるという悪習を身に着けていたがために、部屋のあれこれを圧迫することさえも厭わず、無計画な購買を続けてきたのだ。
 これらはあくまで過去に集めてきたものの一部分であり、実際にはこれ以外に玩具やインテリア、財布やアクセサリーなども含めて安いものを大量に集めては使用しないままにするということを繰り返してきていた。そして同時に記載の通り、私はまだ全く持ってミニマリストに近づく事すらできていないのだ。それでも、ミニマリズムという意識を持つ前と後で明確に違うことがある。それは、これらの「1つのジャンルの物を大量に集める」という行為ではない「好きとまでは言えないいろいろな物に対する価値観」に対する意識の変化であった。

 過去の私は、条件反射で無計画に何でも大量に集め、その集めた物を管理しなかった。
 ここから、果たしてどういう流れでミニマリズムに向かうのか。



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