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□みずち的ミニマリズムの記録

□終章 まとめ
 3-2 ピンポイント・ミニマリズム


 そんなわけで、自分自身がある程度範囲を絞ってミニマリズムを適用し、ある面ではミニマリスト、ある面ではマキシマリストという二面性のある生活スタイルを構築してきた手法を「ピンポイント・ミニマリズム」としてここまで綴ってきた。書き出してきて意外に広い範囲にミニマリスト思考を持っていて「これはピンポイント・ミニマリズムと言ってよいのか?」と思うこともあったが、まあとりあえず自分自身の思考整理だと思って一気にここまで書き進めてきたわけである。
 ミニマリズムという考えは、物を少なくして負担を減らし、自分自身やあるいは自分自身が本当に好きなものに向き合う精神的余裕を作るための手法のひとつである。このピンポイント・ミニマリズムはそれをツールとして使用し、余計な物や負担を減らすことによって好きなものを好き勝手に買える環境を作る、ある意味ではミニマリズム、ある意味ではマキシマリズム、あるいはそれらのキメラのような考え方である。本格的なミニマリストから見ればまるで冒涜のような考え方かもしれないが、少なくとも私はミニマリスト精神が根底にあって、その上にレイヤーとして収集癖が乗っているような性格なので、ミニマリズム自体は非常に良い考え方だと思っているし、事実趣味以外に関してはかなり強いミニマリズム意識を常に持っているので、ミニマリストが良くないとか、ミニマリストはつまらないとか、そういった理由でピンポイントにしているわけではない。ピンポイント・ミニマリズムという造語は単純に、全体をミニマリストに出来ない自分自身が、中途半端なミニマリズムの形を表現するために苦し紛れに捻りだしたものであって、そこに特別深い理念があって述べているものではない。むしろミニマリストになりたいという強い意志があったのに趣味を捨てるという選択をどうしても取れなかった、優柔不断な私の考え方を表した悲しい産物といえよう。
 とはいえ、好きとは言えない物事をミニマリストにするというこの手段は、ここ数年の私を大幅に変え、幸福をより強く感じられるようになった手法である事は間違いない。本稿「ピンポイント・ミニマリズム」が、私の知らない誰かのお目にかかるところとなり、少しでも何か人生の幸福感を上げるヒントに慣れたのならば幸甚である。
 
 ミニマリストになりきれず、趣味を捨てられなかった私。
 その苦し紛れの言い訳が、「ピンポイント・ミニマリズム」なのだ。
 
 しかし結果として、私は数年前よりも、ずっと幸福だ。



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