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□みずち的ミニマリズムの記録

□第1章 思考
 1-3、ミニマリズムと多趣味


 前提として、私は極めて多趣味である。序章の一番最初にも今までどれだけのものを集めてきたかをいくつか提示したが、あの趣味の物は今も変わらずハマっているものも今は多少落ち着いたものもあるが、どれ一つとして完全に辞めたものはないし、これからも好きでいる限りは完全に辞めることはない。それに、紹介していたものはあくまで「ものを集める趣味」に対することであって、集める必要がない趣味を加えると私が続けている趣味はさらに倍増する。腕時計、エアソフトガン、筆記具、フィギュア、レザークラフト、文字書き、アナログイラスト、デジタルイラスト、小説執筆、作詞曲、デバイス、カバン、歌、楽器演奏……。細かいものを含めたらまだ色々なものがあるが、ざっと思いつくものを書き出してみただけでこうなる。では、ミニマリズムの考えと多趣味は両立するのか。私が思うに、これらの趣味を維持することとトータル的なミニマリズムは両立しない。要素要素でミニマリズム的思考で物を選ぶことはあるが、根本的に――特に収集系の趣味においては――ミニマリズムと多趣味は基本的には相反するものだと思っている。
 私は大前提として「大は小を兼ねる」であるとか「工房は筆を選ばず」という考え方が大嫌いで、「いい仕事はいい道具から」の方が思想に近いものであるから、クリエイティブな作業に使うものは妥協しないし、数に関してもあれもこれもというわけではないにせよ多数所持する。たとえばアナログイラストやレザークラフトは、そもそもにしてかなりの種類の画材や工具を所有し使用することになるし、皮や紙類は管理コストが大きい為に、本当にミニマリズムを意識するのであればそのような趣味は控えることもあるだろう。しかし、私はそれをすることはない。但し無秩序に増やせばよいというわけではなく、例えば予備を最小限にする、購入できるルートが少ないものは所有しない、使用するメリットが低いものは持たないなどの「物は少ないほうが良い」という基礎的な考え方を持ったうえで色々な物品を所持している。それに増やすタイプの趣味に関しても、今の自分の部屋の広さや収納を見た上で「過去に増やしたもの」を持ち続けているタイプの趣味が大半である。エアソフトガンなどは今は一切新規で購入することはないし、カバン類に関しても本当に自分が好きなカバンのメーカーが統一されたので現状新規に購入することはない。これらはタイミングを見て少しずつ処分している段階に入っている。筆記具に関しては今は増やすことが楽しくて仕方がないが、その中でも「レアだから」だとか「安いから」だとかいう理由でそれほど好きではないものを増やすことはしないし、鉛筆に必要な削り器などは削りカスを貯める機構がない極めて小さい物を所持することで管理負担を減らしている。腕時計に関しても新規には購入せず、棚一つに収まる分以外は全て処分した。楽器に関しても今はもう新規に増やすことはない。収集系の趣味ではそもそもこのミニマリズムに目覚める前の私が大量に集めてしまったもので楽しんでいるものが多い。カバンや筆記具など、ミニマリズムを意識していながらにして物欲に負けてしまったものも多いわけであるが、これは両立出来ている出来ていないの話ではなく、単純な失敗である。そんな状況で何をミニマリズムを説いているかという厳しい言葉はあるだろうが、あくまで本稿は私の失敗や挫折も含めて自分の考え方を整理するためのものなので、そのあたりの説得力の無さは無視していただきたい。
 ただ、多趣味とミニマリズムの両立という点において、私は趣味の中に最大限のミニマリズムを適用したいわけではない。もちろん物を買うにあたっては趣味の物であってもミニマリズム的思考を元に取捨選択をしていると自負しているが、そもそも多趣味とミニマリズムの両立は、多趣味を適正に維持する為の、趣味以外に対する徹底的なミニマリズムに意義があると思っている。趣味の数がどれだけ多くても、それらの趣味に関してある程度上限を決めて楽しみ、その上限を積み重ねられるだけの隙間を作る為に、興味のないことに対してピンポイントのミニマリズムを適用し、そのバランスを極端にすることで趣味を維持しているというわけだ。例えば100GBの容量があるとして、一般的な水準で生きていくために必要な容量が50GBであれば、残り50GBが使える領域で、多趣味でオーバーフローする人はここにさらに外付けのディスクを加えるなどして容量の方を増やす。しかし私が目指しているのは、この最低限必要な容量を30GB、20GBまで減らして、それ以外の容量を増やして100GBに抑えることにある。これが、ミニマリズムと多趣味の両立であると私は考えている。トータルで見たときに私は100GBをフルに使っているがゆえにミニマリストとは言えない。しかし最低限の部分を徹底的に削っているがゆえに、その部分はミニマリスト的生活にしている。この私の考える両立や趣味に対するミニマリズムの適用方法については、次項以降で具体的に触れていく。

 私の多趣味はミニマリズムと真っ向から対立する事かもしれない。
 しかし趣味以外の部分をミニマルにして趣味の枠を作るのも、またミニマリズムである。



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