garasumire 
トップページ
▲トップページ
このサイトについて
▲沿革、概要
プロフィール
▲みずちあきらについて
配布物
▲BGM、モデル等配布
最近の活動・更新
▲最近の活動・更新
外部リンク
▲外部リンク
その他のコンテンツ
▲その他のコンテンツ

あおたまごちゃんねる
▲YouTubeチャンネル
※超不定期更新
□みずち的ミニマリズムの記録

□第1章 思考
 1-6、衣服の考え方


 服というのは、人間として生活していく中で、どうしても着なくてはいけない物であるし、環境に合わせてそれに見合ったものを身に着ける必要があるものだ。先に断っておくが、私はそもそもにして服に全く興味がない。ゆえにこの項においては、私はかなり究極的なミニマリスト思考であるので、ピンポイントのミニマリズムという点においてはスナック感覚とは言えないかもしれない。故に、一般向けな考え方と、私自身の考え方を明確に区別して書いていこうと思う。
 
 まず、一般向けな考え方についてである。
 前項にて触れた他人軸の考え方を服に適用するとなった時、まずは「他人が作り上げた流行」や「他人からの視線を気にしすぎた服選び」をしていないかという点を考える。今年の流行を事細かにチェックし、コーディネートの為にどんなシチュエーションにも対応できるだけの大量の服を持つような生活は、それが好きな方であれば別に良いが、大して興味もないのにそんな負担を強いられる生活をする必要はないだろう。よほど人前に露出したがる人間でもない限り、服のバリエーションなど他人は求めていないし、流行に大して今の服がどうかと考えるよりも、まずは自分自身に似合っているかどうかを気にしたほうが良い。流行り廃りがある色使いやデザインを全力で追いかけるよりも、シックで上質な服をいくつか着まわすだけで良いのではないだろうかと私は考える。毎日別の服を着なくてはならないなどというのは、消費社会が作り出した幻想ではないだろうか。個人的には、毎日別の服を着ていないと気になってしまう理由というのは、それら個々の服に存在感がありすぎて、その人の印象よりも服の印象が勝っているからではないか、とすら考えている。シックなモノトーンのシャツにデニムを合わせた人が毎日ほぼ同じ格好であったとしても、私個人としてはさほど気にならない。
 また、管理負担という点においては、まずもって服は何よりも場所を取る。いろいろな趣味の物を置きたくても棚やクローゼットには服が溢れ、ベッドの上すらも服置き場になってしまっているような環境で、新しいことができるとは思えない。それに、衣替えのたびに大量の服を入れ替えては、季節の変わり目でまた暑くなって服を出し直すようなことを繰り返すのは、どう考えても負担が大きすぎる。シーズンごとの服を持つにしても、例えば10着程度であれば入れ替えもそう難しくないだろう。それに、多くの服を持てばその組み合わせの選択肢が膨大になり、それを選ぶ事もまた時間的なコストを求められるものだ。ある程度の組み合わせで消去法的にコーディネートをすることができれば、その時間も大幅に節約でき、朝ゆっくりと寝ていられる時間や、コーヒーを飲む時間が作れるというものだ。
 選ぶにも保管するにも、無理がない程度に抑えておくのが良い。そしてその基準は、自分が本当に気に入っているものや、自分が自分を見て本当に似合っているものなどの良い服だけで構成すべきだ。高かったけど着ない服、着たいけど似合わなかったり組み合わせられなかったりする服の存在は、自分にとって負担になりうるのである。
 
 さて、ここからは私がどう考えているかの話である。
 結論、私は基本服を1種類しか持っていない。黒無地のTシャツの全く同じものを複数着と、シンプルな黒のデニムのみを持ち、レパートリーがあるのは首周りを飾るネックレスだけだ。そのネックレスについても、仕事の日は黒の目立たない物、休日はシルバーのヘッドがついたものを2種類、前日と違うものを着けていくだけだ。靴下は左右の区別がない黒の物を複数持ち、穴が開いたらその1つだけを捨て、定期的に入れ替える。足さえ包めていればいいし、比較的短いスパンで全数入れ替えを行うので、購入はダイソーで行っている。その理由として、どこで購入する必要が生じたとしても、ダイソーのシンプルなものはどこにでもあるからだ。靴に関しては、私は足が大きいので購入ハードルが高いために白と黒でスニーカーを2つと所有している。あとはフォーマルな場で必要となるスーツ――劣化してきているので買い替えを検討している――と、ある程度質の良い革靴を1つ所有している。冬場はこれにジャケットやジャージ、パーカー等を2、3着追加で所有するだけで、あとは寒い時用のジャンパーを1着。私の服はそれだけで、あとは鞄が数種類、真っ黒な服とアクセサリーただ一つだけという本体とはかなりのギャップがある華美なものを所有している。
 以上の通り、私はそもそも服をコーディネートするという概念がなく、ピンポイントというより、衣服という概念に関しては完全なミニマリストである。朝起きて服を選ぶときは洗濯が終わった物を一つ取るだけだし、鞄はシチュエーションで決定するのでそれを持つだけ、アクセサリーは平日は黒、休日はシルバー2つのうち手前に掛かっている方を取り、翌日はそれと別の物を選ぶ。すべてがシステム化されているので、服に関しての管理コストも時間的制約も、全くないのである。しいて言うなら、時計だけはあり得ないほど持っているので、それを選ぶ時間が生じるくらいか。
 
 いずれにせよ、衣服についてはそれ自体が趣味でもない限り、管理が行き届く量に抑え、ある程度万能で、かつ自分がテンションが上がる物だけにすることで、余計なリソースを開放することができるのだ。究極、本当に興味がないのならば黒の無地の同じシャツを複数持ち、それを着まわすだけでよい。何か言われたら、「ジョブズに影響された」とでも言っておけばいいのだ。
 
 衣服を選ぶ時間や衣替えの時間、収納スペースは意外と大きい。
 本当のお気に入りだけを自分軸で選んで構成すべし。



前へ 次へ

目次に戻る

その他駄文に戻る

その他のコンテンツに戻る
 
▲ページの上部へ

Copyright (c) 2006-2025 Akira Mizuchi All Rights Reserved.