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□みずち的ミニマリズムの記録

□第2章 実践
 2-3、趣味の物を厳選する


 さて、前項までは好きなものや趣味のものには手を出してこなかった。しかしここからはもう一歩踏み出して、趣味のものについても検討していこう。
 基本的に趣味の物は自分自身が好きな物で構築されていることが多いと思うので、積極的にミニマリズムを適用して減らしていくことにこだわるよりも、精神的な充足感を得られることによるプラスを求めるのも良い。ただ、それであるがゆえに、趣味の領域では思考停止に陥り、実際は必要のないものであっても処分するという考え自体を考えることができなくなってしまうものだ。趣味の物について、もしもそれが少しでも負担になっているのならば、それを見直して、趣味の質を向上させていくのも一つであると考える。
 趣味の物を見直していくにあたっては、まず一度棚卸をするのが良いだろう。例えば私の場合であれば腕時計や楽器などがそうだったが、「今自分が何をいくつ持っているのか」が把握できていないことがある。そのため、ターゲットとする趣味に関する物品について、何がどれだけあるのかを明確に把握することで、実はいらない物があったり、実はそもそもそれほど好きでなかったりと、いったん冷静になって考えることができる。ポイントは「一つ一つ見ていく」のではなく「全部の物を一か所にまとめる」ということだ。私の経験上、時計などでもそうだが、いざ全てを机の上に並べてみたらあまりの多さにドン引きしたことがある。そうして広げたものを戻していく過程で一つ一つに向き合うことができ、今まで気になっていなかった物であってもの不要だと思うことができるようになることがあったのだ。この時に、広げた趣味の物をある程度ジャンル別に分けてみるのが良い。例えば私の今最も物が増えている趣味である筆記具に関しては、ボールペン、シャープペンシル、鉛筆、消しゴム、その他文具……などというように、同じ趣味の中でも物の種類を分けてみる。そしてそのジャンルごとに見たときに、ボールペンはたとえ100本あっても多すぎると感じない、しかしシャープペンシルは10本でも使わない物が多いなど、微妙な「好き」という勘定の差が生じることがある。そういった差を見つけたら、それこそがピンポイント・ミニマリズムの適用箇所である。好きな物の中でもジャンル分けをして優先順位を作る事で、そのジャンルの中でより強めにミニマリズムを適用し、同じ趣味の中の細かなジャンル内でリソースの融通ができるというわけだ。
 そしてそれをする過程で、趣味であると思い込んでいるだけで、その趣味が今は実はそれほど興味がなかったりする事にも気づける。趣味を見返したときに「昔よくやっていた」という状態で最近触れていないものに関しては、その趣味を継続していくのか、それとも今の別の趣味をより深めていくのかをしっかりと考えるのが良い。もうもう一度やることがない趣味に関しては、思い出の中に残しておいて、趣味ごと処分しても良いのではないだろうか。もっとも、その趣味が物理的なリソースをそれほど割かず、管理コストが低いのであれば残しておいても良いが、管理コストが高いわりに今使用頻度が低い趣味の物に関しては、積極的に見直しを検討してもよいだろう。必要なのは、今本当にやりたいことに全力を出せる状態を作り上げることなのだ。
 前提として、例えば趣味の物が机の上に溢れていたり床に置かれたりしているような状態はキャパオーバーであると言える。どれだけ必要であっても、その物品が――意図して机上に設置しているなどではない限り――溢れている状態は改善しなければならない。そうなったときに、今ある趣味以外の物をさらに深く見直し、すべてが適切に収納できる状態を作っていくことが肝要である。次項にて触れるが、ここで収納を増やすのは悪手である。すべてが適切に収納できているようでいて、それはただ目隠しをしているだけなのだ。収納を増やす選択肢は、最終手段と考えて良いだろう。
 ここまでで一度趣味の物についての見直しは終わっていると思うが、その上で、「いつ何故買ったか分からない」ものはなかっただろうか。個人的には手に入れた理由が明確でない物は、多くの場合実際必要ではないと考える。それが必要だと思っているのは、どちらかというと今存在していることに対して後付けで必要な理由を考えていることになるのではないかと思うわけだ。もちろん、それが今結果として好きなのであれば無理に見直す必要はないが。
 
 趣味の物は全て一か所に出してジャンル分けをする。
 その中でさして重要度が高くないジャンルを、ピンポイントに見直していこう。



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