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□みずち的ミニマリズムの記録

□第2章 実践
 2-4、収納を厳選する


 前項で少し触れたが、収納はむやみに増やすことは悪手である。ミニマリズムの考え方として有名なものの一つに、「収納が物を呼ぶ」という考え方がある。ミニマリズムを徹底していくにあたっては、そもそもにして収納から捨てていくのが良いという考え方すらある。私の場合も、元々は机に引き出しを増設して、物を見えないように大量にしまい込んでいた。しかし個人的には、引き出しのように中が見えない物はミニマリズムを進めていくにあたって大きな障壁となるのだ。それというのも、中に納まっていることにより、物の多さが可視化されず、どれだけ物で収納を圧迫していたとしても、収まっている分には「異常なし」と判断してしまうことにつながってしまうのである。引き出しの中身を一見して物を速やかに取り出すことができなければ、それはもう、収納のキャパオーバーと言えるのである。
 収納については、今ある収納がまず上限であるとして、趣味の中に関しても、それを増やすという考え方をしないのが前提である。色々と見直しを行ったうえで、今必要なものは全て収納の中に納めることができる状態がまずは理想である。それを実践するに当たっては、必要な収納を増やすことではなく、今ある収納のキャパシティを開けていくことが肝要である。それ自体は前回までの身直しで実践できているはずであるので、この項においては更に収納を見直していくことについて考えていく。
 収納を見直すというこの項の主目的は、過剰な収納を見直していくことにある。まず、無駄な収納とは何かを考えていく。無駄な収納とは、家に備え付けられた基礎的な収納と、今現在使用している収納ではなく、ほとんど中身を見ることのない引き出しや、あとから追加した何が入っているかわからないラックなど、必要性の低い収納のことである。そしてもう一つ、必要性は高いが邪魔になっている収納だ。例えばラックがあることによってコンセントを一つ潰しているだとか、通路を狭くしていて通るときに引っかかるだとか、そういった収納は積極的に処分していきたい。
 当然のことだが、中身のある収納は処分することができない。そのためには中身を先に処分する必要があるわけだが、その時にも前回趣味のくだりで行ったように、収納の中にあるものをすべて床に広げ、そのうえで見直していくのが良い。そうして中身を選別し終わったら、可能であればその時点で収納を処分する。もしそれが家に据え付けられているもや物理的に処分が難しい物であれば、後述する理想とする収納方法を考えた上でひとつひとつしまっていくのが良い。
 まず、収納の理想としては、表から見えない状態を避けるのが本当は理想であるが、シンプルな部屋を作っていくにあたってはそもそもにして見える収納は置きたくないものだ。そうであるならば、せめて収納の扉や引き出しを開いた際に、一見して中身がわかる状態が理想である。例えば押し入れであるならば透明なケースを使用してわかりやすく収納するであるとか、引き出しであればその中で2段、3段とならないように平たく収まる範囲で収納するであるとか、とにかく、中身を一見して判別できるようにするのが管理において重要なポイントである。そうすることによって、不必要な物が増えてしまったときや、逆に必要なものが不足してしまったときに速やかに把握できるのだ。
 それらが一通り片付いたら、今度は細かい収納を見直していく。ここでいう細かい収納というのは、机上のペン立てや小物入れなど、普段何となしに生活している分にあまり意識することのないような収納である。そういった収納の中には、余計な物がため込まれていることが多々ある。そういったものを先ほどまでの手順と同じように見直していき、いらない物は処分、いるものは正しく収納するようにし、できることならば既存の収納に定位置を決めてしまったり、それが出来ないのならば、そういった小さな収納はより小さな収納に更新していくのも良い。例えばリモコンが何本も並ぶような大きいペン立てを使用するのではなく最低限のペンケースにする、3段ある小さな引き出しは既存の引き出しにトレーを入れてそこにまとめるなど、今ある「厳選された必要な物」に対して過不足の無い収納に入れ替えていくことで、余計な物の増加を防ぎ、無くしものに大して速やかに対応することができるようになるのだ。
 
 収納は基本的に悪だと思うくらいでちょうど良い。
 厳選したものに対して、見やすくて過不足ない収納だけ残すのだ。



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